2010年12月発売。
牧部かたる氏の17冊目の単行本にして、初の熟女限定本。
メンズヤングに掲載されたということもあって、主人公の年齢は普段より高めに描かれている。
成年コミック誌は、雑誌によって顧客層が異なるので、それへの対応だろう。おかげで、普段とは違ったタイプの主人公を楽しむことかできるようになっている。
物語は、非常にエロ密度が高い。特に2/3までのテンションはすばらしいの一言に尽きる。必要最小限の分量で物語を語りながらサービスショットを散りばめ、じらしてきっちりエロにまで持っていく手腕は、さすがプロフェッショナル。
個人的に印象に残ったのが、生保レディの話。
爆乳人妻熟女が主人公の許に生保レディとして押しかけて、身体で誘惑してくるのだが、その「まさにこんなことがあったらなあ」という感じ、「あったら感」が見事に再現されている。それを実現するための設定やキャラクターの配置が、素人にはわかりづらいかもしれないが、同じ作り手として感心させられる。
義母との話も、凄く印象に残った。
主人公は婚約中。婚約者が来られないため、代わりに婚約者の母がウェディングドレスを試着することになる。
このウェディングドレス姿の未来の義母が艶っぽい。しっかり後ろからの艶かしい姿と清楚さを見せておいて、後ろからの乳揉みに急展開。
少しあってパイズリ、そして乳揉み後背位に至るまでの流れは玄人技だ。特に乳揉みされて一度義母がはねのけ、拒絶しようとするところは、プロから見てすばらしい。
ポルノをよく理解されている。
普通の書き手なら、「乳揉み⇒そのまま欲望に負けてセックス」と直結させてしまっているところだ。
欲望を素直に受け入れる女に、聖性はない。拒絶するからこそ、聖性が生まれる。その聖性を犯すからこそ、エロスが生まれるのだ。
バタイユの言う通り、エロスとは禁止とその侵犯なのである。
用意されているヒロインは、肉欲もてあます団地妻、生保レディ、家政婦、温泉宿の女将、義母――。
まさに熟女尽くし、爆乳尽くしのラインナップだ。肉感的なヒロインたちが、その爆乳を見せつけてくれる。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合、乳揺れや乳押しつけは1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
乳揉み7(挿入中4)・乳吸い6(挿入中5)・乳首責め6(挿入中4)・パイズリ6(射精2)・乳押しつけ6・乳揺れ6。合計37。
オッパイ星人必携の、最高Sランク。
実に満遍なく巨乳フェチプレイが散りばめられている。
パイズリは最後まで射精するのが2つ、フェラチオに変わって射精が1つ。
乳揉み・乳吸い・乳首責めの半数は挿入中のものである。
特に乳首責め5つのうち、4つが挿入中の責めである。
『ゴケハメ。』でも見せてくれた、乳首責めや乳吸いへの反応も健在だ。
乳首をつまみ責められて、「ダ、ダメ……そんな乳首したらァ」なんて喘ぐ姿がたまらない。
本書も、オッパイ星人が安心して購入できる一冊である。
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