2008年4月発売。
ヤスイリオスケ氏2冊目の単行本。
今回は7話完結の長編と何本かの短編が入り交じった構成。学園や変身ものなどを取り混ぜながら、明るくエッチな複数プレイの話を描いている。明るい複数プレイ好きには非常にいい作品だね。トーンワークも丁寧で、オッパイの描写具合もいい。ヒロインも全員巨乳で巨乳率も高い。ヤスイリオスケ氏の巨乳絵を見ているだけでも満足しそうになっちゃうね。
処女作『エロマンガみたいな恋しよう』では短編13本中10回もパイズリを描いて五つ星を見せてくれたヤスイリオスケ氏だが、今回の『BUST TO
BUST』は巨乳フェチ的には若干トーンダウンしている。タイトルほどバストにはこだわっていない。むしろ、明るい複数プレイにリビドーが向いている。
前作の場合、パイズリ10回・乳吸い4回・乳揉み6回・乳首いじり3回という高濃度のフェティシズムだった。だが、今回はパイズリ3回・乳吸い1回・乳揉み3回・乳首いじり2回。前戯として連続2コマ描かれている場合や挿入中に1コマ描かれている場合に回数をカウントすることにすると、そういう数字になる。表紙に偽りはないが、タイトルには偽りがある。乳揉みや乳吸い、そしてパイズリといった具体的な巨乳プレイを期待して買うと、ちょっともの足りなく感じることになるかもしれない。パイズリ自体も、充分な2頁ではなく1頁なので、オッパイだけを目当てにしてしまうと少し不満を懐くかもしれない。「膣よりも乳を」というオッパイ星人向けというよりは、「膣と乳よともにあれ」とするオッパイ好き向け、ライト系フェティシスト向けの一冊と言えよう。でも、巨乳へのフェチ具合は別とすれば、エロ漫画としては非常に明るく絵柄もポップでいいものに仕上がっている。本書は、ディープな嗜好の人よりも、ライトな嗜好の人の方がより楽しめるのではないかと思う。複数の女の子入り乱れてのラブコメとハーレム的エロを求める人には、凄く優秀な一冊だろう。ヤスイリオスケ氏に「乳門」したい読者には、処女作『エロマンガみたいな恋しよう』を熱烈にお薦めしたい。
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