『ゼンラブカツ』
牧部かたる

●乳シズム 5
●推奨ランク S
●フェチ嗜好 乳揉み,乳首いじり,乳吸い,パイズリ

2007年7月発売。牧部かたる氏15冊目の単行本。2007年エロ漫画巨乳ランキング2位。
タイトルの「ゼンラブカツ」は、ゼンラ・ブカツ、すなわち全裸部活の意味。カタカナのタイトルに秘められた通り、部活中心のポルノコミックである。とはいっても、部活が描かれるのは最初の2作で、あとは、マジックのアシスタントの話だったり、委員長の話だったり、押し入れから覗き見する話だったり、姉と母を近親相姦する話だったり看護婦の話だったり床屋の話だったりコンビニ店員の話だったり、バラエティに富んでいる。
どれにも共通するのは巨乳と、巨乳への愛撫だ。パイズリも豊富である。今までの牧部かたる氏の作品の中で、一番の乳シズムだった。特に乳的に秀抜だったのは、陶芸部顧問にオッパイを押しつけられて始まるエッチを描いた「エロスな曲線」、押し入れで覗きしながらエッチしちゃうお話を描いた「ムズムズしちゃうの」、母だけでなく姉も近親相姦に巻き込んでしまう「堕落」、家賃を滞納している女性理髪師が犯されてしまう「女床屋危機一髪」である。うち3作品では、少し四つん這いぎみになっている女の子のバストを、下から、あるいは後ろから揉む/吸うシーンがみごとなローアングルから描かれている。
プレイとしては、まず乳揉みと乳首いじりが抜きんでており、次に乳吸いがつづいている。パイズリは6回、それも3〜10カットで描かれているが、射精まであるのが2つしかない。オッパイ星人としてはすべてにおいて射精を見たかったところだが、乳揉みと乳首いじりと乳吸いだけでも、充分堪能できる。ピストンしながらの愛撫が多いのも特色だ。ピストンしながら5カットにわたって乳首をいじるシーンは非常に抜ける。
男性のエロティシズムとは、見るエロティシズムである。男性のエロはフェティッシュな視線が基本だが、それをそのまま忠実にオッパイに対して実現したような、煽情的なエロアングルだ。押し入れで四つん這いぎみになった彼女を後ろからもみもみされるカットや、客の髪の毛を洗うたびにゆさゆさと揺れる女性理髪師のオッパイ、そしてそれにしゃぶりつく一連のカットが、個人的には思い切りストライクだった。理髪師のエッチシーンは何度か書こうと考えていたことがあるが、この手があったか! という感じである。そのオッパイシチュエーション的想像力には脱帽だ。通常、美少女コミックは通販で購入するのだが、上記4話のオッパイ的エロさに直撃されて、その場で買い求めてしまった。フェティッシュなオッパイ責めとその描写の最先端を行くのがDISTSANCE氏だとすれば、フェティッシュなオッパイ責めのシチュエーションを切り開くのが牧部かたる氏である。次の作品も楽しみだ。
購入⇒ゼンラブカツ

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