『学校のヒミツ』
いるまかみり

●乳シズム 3
●推奨ランク B
●フェチ嗜好 ダブルパイズリ,パイズリ,乳押しつけ

2007年12月発売。サークルへらぶなの同人師・いるまかみり氏の初単行本。同人世界では10周年、乳首の小さな爆乳が特徴の女の子を量産しつづけるいるまかみり氏だが、ヒロインの巨乳ぶりは、デビュー作でも健在だ。特に冒頭2つの短編が巨乳フェチ的にはすばらしい。
パイズリ⇒ダブルパイズリの2連続コンボが、なんと5頁で展開されている。そして、数カットにおよぶ乳押しつけもある。最初の短編2本に限定するなら、間違いなくAランクだ。オッパイ星人としては期待のボルテージも上がるばかりだが、フェティシズムはここまで。全編を押してダブルパイズリは1回。パイズリも1回。乳押しつけも1回。乳房への具体的なプレイは、以降、影をひそめる。乳房を揉むにいたっては、わずか2回、それぞれ1カットのみである。おまけに微乳ヒロインがメインのお話も1本ある。
9年間という長期にわたって描かれた原稿が収録されているためか、9本の短編は絵柄的な変化もあり、一定して高水準のフェティシズムというわけではない。クオリティは冒頭2本が傑出しており、残りの短編についてはフェチに対して低水準であり、リビドーの爆発を感じることができない。巨乳以外へのフェチについても、エロの中心が分散化してしまっている。つまり、何がエロの中心的主題なのか不鮮明で全編通しての統一感がないということだ。オッパイ星人にも、エロエロ星人にもあまりお薦めできない一冊だ。ダブルパイズリが毎回2頁で6本の短編に収録されていれば間違いなくAランクだったのだが、残念だ。だが、とにかくいるまかみり氏の絵柄が好きな人や、根っからのいるまかみり氏のファンに限定するならば、ずっと待ち望んでいたうれしい一冊だろう。
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