『モチハダ』
吉村竜巻

●乳シズム 4
●推奨ランク B
●フェチ嗜好 パイズリ,乳揉み,乳吸い

2007年5月発売。吉村竜巻氏初単行本。同級生もの、先生もの、会社ものがメイン。基本的には和姦。集団に犯されるものも1本あるが、それも結果的に女性がOKしているので、陵辱テイストではない。
収録されている短編は9本。登場するヒロインは全員巨乳、というより爆乳。Hカップ、Iカップクラスの子たちがそろっている。巨乳フェチ的には、「アタック天然先生」「先輩と秘密の温泉」の2本がいい。特に乳吸いやわらかく偏平に垂れ下がる乳房ではなく、果実のようにぷりんと張りのある大きな果乳。乳房の形への情熱やアングルのとり方などは、間違いなくオッパイ星人である。
巨乳フェチ的には、パイズリが一番いい。全編通して5回、すべて2頁ほどの分量がある。Iカップほどの爆乳プリンにたっぷりとペニスを挟み込んで、ぶるんぶるんと盛大に上下に弾ませている。吉村竜巻氏のパイズリは、基本的には上下に弾ませるパイズリである。その乳房の躍動感、バウンド感、そしてむっちりとペニスを挟み込む感がよく出ていて、パイズリに関しては非常にフェチレベルが高い。また、挟射っぷりも濃密だ。特に、茶髪っぽい子にされるパイズリでの射精シーンは戦慄しそうになるほど素晴らしい。全般的にパイズリでの精液の飛ばし具合や射精した瞬間のヒロインの表情など、挟射の快感をよく捉えている。
もちろん、パイズリだけではない。1頁にわたって乳房を揉み、つづけてさらに1頁にわたって乳房を吸うという「乳揉み⇒乳吸い」の連続2頁のシーンが、2度も展開されている。巨乳へのこだわりは非常に高い。
ただ、具体的な愛撫となると、短編によってムラがある。「大きい事とはいい事だ!」「I teach for〜」「良い教師の条件」「テレパシー」「君の為に出来る事」「混浴ってすばらしい!」にはパイズリや乳責めが多く描かれているが、残り3本は、胸は大きいものの乳房への愛撫もパイズリもない。愛撫があっても、1、2カット程度に抑えられてしまっている。
エロ漫画としてのバランスやエロ漫画としての試みとしては恐らくうれしい方向に違いないのだが、オッパイ星人としては、せっかくこんなにいいオッパイをしているんだから……と残念に感じてしまうのではなかろうか。
オッパイへのこだわりは四つ星。2頁のパイズリがあと1回あるか、巨乳フェチの短編があと2本あるかすれば、Aランクだった。オッパイ星人=「膣よりも乳を求める極度のオッパイ愛好者」にお薦めできるAランクにはぎりぎり達していないけれど、オッパイ好き=「乳だけでなく膣もと望むオッパイ愛好者」にはお薦めできるエロ漫画だと思う。
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