『エロテスク』
佐藤村雨英太郎

●乳シズム 4
●推奨ランク B
●フェチ嗜好 乳輪描写,乳首いじり,乳揉み

2004年6月発売。処女単行本。佐藤村雨英太郎と書いて「さとうむらさめ・えいたろう」と読む。その非常に長い名前と同様、絵柄も特徴的、作品も非常に特異なものである。
『エロテスク』とは、エロとグロテスクを組み合わせた造語だ。決してグロテスクな内容でもないし、グロテスクなシーンも登場しないが、非常にシュールな雰囲気がある。
そのシュールさを最も発揮しているのが、「IS(アイエス)」と名付けられた短編だ。
椅子のお話である。
OLが購入した椅子は誰が見ても椅子に見えるのだが、OLには、手かせ足かせをされた筋骨逞しい男の全裸に見えてしまう。それもペニスのついた男に――。
でも、その筋肉に惹かれて腰を下ろしたとたん、後ろから手が伸びてきて乳房を揉みしだくのだ。さらにオッパイを吸われ、伸ばされてしまう。OLはとうとう椅子=男とセックスしてしまうのだが、その果てに待っていたのは、変わり果てた彼女の姿だった……。
結末を言うにはもったいないお話だ。そしてまた、この「IS」が最も巨乳フェチが高い。乳房を揉まれ、吸われる場面がなかなかフェチたっぷりでねちっこいのだ。この短編だけを見るなら、推奨ランクはAである。
巨乳化する薬を飲まされてしまった少年が、乳首をしごかれて大量にミルクを発射してしてしまうシーンもいい。
『エロテスク』をほぼ全編にわたって飾るのは、垂れているというより、非常に長さがあり、なおかつツンと尖った張りのある爆乳だ。そして、ぷっくりと盛りあがった乳輪である。
作者のフェティシズムは、この乳房のそりかえったスロープと、何よりもその隆起した乳輪にある。
ほとんどのヒロインはその特徴的な形の爆乳だが、具体的な乳房への愛撫はそれほど多くない。『エロテスク』は、具体的な乳房への愛撫を楽しむための作品ではない。その盛りあがった乳輪と乳房の形、そして一風変わった映像世界を味わうためにあるのだ。
購入⇒エロテスク

ページTOP
サイトTOP
著者名検索
作品名検索