『エヴァーグリーン』
米倉けんご

●乳シズム 3
●推奨ランク B
●フェチ嗜好 乳首いじり

2001年6月発売。米倉けんご氏7冊目の単行本。
テーマは、一夏の思い出。セックスと恋愛と、別れの物語。非常に心に残る作品だ。
主人公、なお♂、高校生。そして、なおの二人の姉。
ショートカットでかっこいい年上の方が、若葉♀・微乳。
ボインで年下の方が、萌子♀・巨乳。
なお♂は、萌子♀と一年以上肉体関係があるが、なお♂は、若葉♀が好きなのだ。そして、なお♂には親友がいる。
バスケ部、もてもてのユタカ♂。このユタカ♂も若葉♀が好きなのだ。
お話は、若葉♀がユタカ♂の家庭教師になったところから動き出す。
なお♂の感情に気づいている萌子♀。なお♂と萌子♀の関係に気づいて揺れる若葉♀。そして、若葉♀はユタカ♂に肉体を……。
米倉けんごらしい、ぐちゃぐちゃの近親相姦的感情のもつれ、奔走、激突。
オッパイ星人的には、最初の萠子♀とのエッチシーンがいい。ノーブラの服を押しあげて、乳首をこりこり。フェラチオさせながら、あるいは背面座位で交わりながら、乳首をこりこり。米倉けんご氏の描く乳房と乳首がエロくて、この話だけならばAランクだ。
だが、それから具体的な乳房への愛撫はなくなってしまう。微乳の姉・若葉とのセックスの方が増えてしまうのだ。そのためランクとしてはBという非常に失礼なものになってしまうけれど、それがこの作品全体への評価ではない。
高校生という短い夏、青春の1頁に起きた、切なく、苦い思い出。それうリリカルに、しかしエロティックに描いた珠玉の一冊だ。
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