『HEART SEEKER』
HEAVEN-11

●乳シズム 3
●推奨ランク B
●フェチ嗜好 乳首いじり,乳吸い,乳揉み,パイズリ

1993年発売。HEAVEN-11氏2作目の単行本。鏡が初めて購入した、HEAVEN-11氏の著書。札幌市のなにわ書房の4階に『羅天』とともに平積みにされていたのを思い出す。
さて。HEAVEN-11氏には、会社員ものの話と学生の話、そしてファンタジーの3系統のカラーリングがある。そして、それを自由に使い分けてストーリーテリングする才能がある。
本書『HEART SEEKER』にも、そのストーリーテリングの才能は遺憾なく発揮されている。コミカルなものもあれば、しんみりするものもあり、社会派のシリアスなものもある。
 巨乳フェチ的には、天女を描いた「天の羽衣桜桃伝説」の5カット1頁にわたる乳吸い、ロボット開発者の女性を描いた「ピグマリオンの娘」の乳首いじり、昼夜で髪の色が変わる女性を描いた「森の娘」の乳揉みと乳首いじり、人間の王子に恋してしまった人魚を描いた「人魚姫桜桃伝説」の乳首いじりとパイズリがいい。
個人的には、デビュー作『羅天』に登場した名作のヒロイン・留美子先生が再び登場する「なつやすみ」がよかった。
季節は夏休み。婚約者に自分の校舎を案内する留美子先生だが、教え子から催淫剤入りのチョコを食べさせられてしまった婚約者は、いっしょにいるうちにムラムラして留美子先生に襲いかかってしまう。その乳吸いとクンニリングスがいやらしい。
多才ゆえに、乳房の描かれていない話もある分、巨乳フェチはばらけてしまうが――そのためにランクBの評価になってしまうが――「人魚姫桜桃伝説」単体で見るならば、ランクAだ。巨乳へのフェチは充分感じることができる。ただ、それが全作品ではないというだけの話である。もちろん、だからといって、『HEART SEEKER』の作品としての価値が減るわけではない。個人的には好きな作品の1つだ。
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