『BLUE EYES(2)』
にしまきとおる

●乳シズム 5
●推奨ランク A
●フェチ嗜好 パイズリ,乳揺れ,乳揉み,乳吸い,搾乳

1998年5月発売。にしまきとおる氏3冊目の単行本。巨乳大河ポルノ『BLUE EYES』シリーズ第2巻。ぱっと見てわかるのはその洗練された絵柄の違いだが、変わっているのはヴィジュアルだけではない。
乳房へのフェティシズムが、まるで吹っ切れたように飛び抜け、全開になっているのだ。第1巻では描かれていなかったマリアとリサの乳房の大きさの違いも、しっかり描かれている。まるでにしまきとおる氏の中で強い何かが目覚め、覚醒したかのようだ。
第1巻は、子供の頃、結婚の約束をしたマリアと、そのライバル・リサを中心に話が進んだが、第2巻では、マリアの母・セシリアが登場する。中盤はセシリアを中心に展開し、終盤はリサとマリアで出かけた海を中心に物語が進んでいく。
豊満な乳房の、豊穣な物語の予感。巨乳フェチ的には、第1巻よりさらにボルテージが増している。
 乳は、揉み、吸い、挟み、揺らすためにある。その言葉をまさに実現したような内容だ。通常、乳揺れを表現する書き手の場合、乳揺れだけにとどまって乳揉みや乳吸い、パイズリにはあまりカットを割かないものだが、にしまきとおる氏は違う。
第1巻ではほとんどなかった乳揉みが、マリアに対してもセシリアに対しても、1頁以上にわたって用意されている。乳吸いもまた、セシリアとマリアに対して用意されている。
パイズリたげでも、実に4回。しかも、そのうち2つは3頁超、残り2つは2頁。2頁あれば満足できるエロ漫画のパイズリ基準を楽々クリアーしている。 個人的には、マリアの馬乗りパイズリと、達也の上にのしかかってするパイズリ、リサの膝立ちパイズリがよかった。特に、リサのパイズリは絶品だ。
また、フェラチオシーンではあるが、すわっている達也に両足を伸ばして腰をかがめてペニスをしゃぶるセシリアの乳房を、斜め下から見上げたカットが最高だった。ここまでのフェチアングルは、第1巻では見られなかったのではなかろうか。
 個人的には、達也の台詞が第1巻と比べると変わりすぎている印象を受けるが――台詞に出してつぶやくより達也の心の中で思わせた方がいいものを台詞にしてしまっていたり、「〜だよ」と言った方が達也らしいのに「〜だぜ」となっているところがあったりで、達也が分裂症に陥っているが――巨乳エロティシズムと巨乳フェティシズムについては申し分がない。『BLUE EYES』がまさに『BLUE EYES』になった瞬間は、この第2巻だろう。
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