2012年12月発売。
二段ベッドで犯される、清純派アイドル。注連縄らしき縄で犯される女。両手を拘束され、衆人環視の中責められる優等生OL。
細い美麗な線で描かれるヒロインとその肉体は、非常に魅力的だ。その線だけで発情することができる。
しかし、決して巨乳フェティシズムが溢れているわけではない。本人もあとがきで述べている。「実は私は巨乳はまったく興味がないエロ漫画家っ」。それは「素肌的美少女」でも見られたことだし、本書ではパイズリがまったくないという事実にも表れている。
ヒロインは2人普通乳が混じっている以外は、巨乳。したがって、乳シズムは4。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
乳揉み6(挿入中2)・乳首責め3(挿入中0)・乳吸い2。合計11。
「オッパイ星人への推奨ランク=巨乳フェチプレイの充実度」はBランク。つまり、オッパイ星人向けではなく、オッパイ好き向け。
ご本人は二次元的な乳房には興味がないようだが、いいシーンはいくつかある。
一番いいのは、清純派アイドル。

いいでしょ?
この子が、押し倒されて、こんなふうにオッパイを吸われる。

男のほうが優位で、凌辱っぽいポジションなんだよね。
他にも別の話で、マッサージ中にもみもみするシーンとか。

部長候補にのしあがった美人OLを拉致して拘束。乳首に鈴つきの紐を巻いちゃうシーンとか。

縄でオッパイを圧迫するシーンなんかも、いいね。

でも、その後、集中的にオッパイを責めてくれないんだよね。ご自身がやはり巨乳に興味がないからなんだよね。
描かせている編集の責任であって、これは漫画家の責任ではない。巨乳フェチは、部外者にとっては理解するのは難しいから。
野原ひろみ氏の興味は、むしろ淫靡さにある。そして、それでも充分に市場的価値がある。

日本的な意匠とエロスの、すばらしくコンビネーション。外人がよろこびそう。日本人でも、思い切り反応しちゃう。
そして、くノ一。

乳首に蝶が止まっただけで声をもらす女忍者。
すばらしい。こういうのを描けちゃうのが、野原ひろみ氏の魅力なんだよね。だから、巨乳を求めるのは、dmand too muchというものだ。
オッパイ目当てで買うと、幸せにはなれまい。でも、淫靡さを求めて買う人は、幸せになれるに違いない。
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