『濃縮美乳』 牧部かたる
●出版 ヒット出版社
●定価 1000円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク BC
●フェチ嗜好 乳揉み・乳首責め・乳吸い
 

 
REVIEW

濃縮美乳 1999年4月発売。
 『濃縮美乳』と書いて「のうしゅくパイン」と読む。
 序盤3本はインモラル系。
 中盤に巫女が輪姦される和製ファンタジーがあり、終盤は女教師ものと科学者もの。
 ボーイミーツガール系はない。
 しかし、ハードな凌辱系もない。
 2本は、実はヒロインが倒錯趣味を持っていて……というインモラル系。
 残りのほとんどは、複数プレイ系。
 しかし、「そしてヒロインは堕ちたのだった……」という、後味の悪いダーク系はない。
 「そしてヒロインは壊れました……」というダーク系もない。
 基本的にオチのつけ方は明るい。
 つまり、オッパイ星人は安心して読めるということだ。
 ヒロインのラインナップは、女子高生、巫女、眼鏡の女教師、科学者の助手。
 全員、巨乳。
 リアルサイズで言うと、張りのあるGカップだ。

乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする
 
という基準で見た場合、

 乳揉み11(挿入中10)・乳首責め5(挿入中2)・乳吸い4(すべて挿入中)・パイズリ2(射精なし)・乳揺れ1・乳押しつけ1。合計24

「オッパイ星人への推奨ランク=巨乳フェチプレイの充実度」はAランク。オッパイ星人にも満足できるレベルだ。
 一番多い巨乳フェチプレイは、乳揉み。次が指での乳首責め。そして、乳吸い。
 序盤3本はフェチは控えめだが、巫女から急上昇する。
 
 縛られ、吊り下げられた巫女。
 当然、こんなふうにされることになる。
 
 こうして巫女が乳首を責められること、3頁14カット
 さらに、眼鏡のロングヘア女性と騎乗位セックスしながら、乳揉み⇒乳首責め⇒乳吸いとつづく3ヒットコンボもある。その1つが、これだ。
 
 6カット連続で乳揉み⇒3カット乳首いじりで乳イキというシーンもある。
 ちょっとデブな科学者が女性とセックスするシーンもいい。
 挿入しながら乳房を揉んで、ピストンしながらまたオッパイを吸って、また揉んで、またオッパイを吸って、また揉んで……。1カット乳揉み⇒3カット乳吸い⇒1カット乳揉み⇒1カット乳吸い⇒1カット乳揉みという5ヒットコンボだ。
 それが、これだ。
 
 牧部かたる氏のいいところは、巨乳フェチプレイと台詞がしっかり連動していること。
 ただ乳房や乳首を愛撫して終わりというマンガ家も多いが、それではオッパイ星人は抜けない。
 乳房を愛撫する。
 それに対して、ヒロインが感じる。
 「胸は弱いの」とヒロインが喘ぎながら告白したり、「胸、敏感だね」と主人公が言ったりする。
 その言葉に反応して、さらに読者は感じていくのだ。そしてそれを牧部かたる氏はきっちりこなしているのである――10年以上前から。
 まさにオッパイの仕事人。
 グッジョブ。
 単行本が中古でしか手に入らないのが、非常に残念。でも、電子書籍として入手できる。
 10年以上前の作品だが、フェティシズムは衰えない。それを是非、楽しんでほしい。  
  

 濃縮美乳・電子書籍版
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