南北 『恋人ルール』

●出版 ワニマガジン社
●定価 1000円(税別)
●乳シズム ★★★★
●推奨ランク SAB
●フェチ嗜好 乳吸い・パイズリ・乳首責め
 

 
REVIEW

恋人ルール 2012年2月発売。
 南北氏の初単行本。「南北」と書いて「なんぼく」と読む。「とうざい」とは読まない。よかった。
 まずは帯の紹介。
「エッチすぎるの……反則だよ……」「花も恥じらう初コミックス」。
 後ろの帯にはこうある。
「2012年最注目の新鋭が描く背徳・恍惚・劣情・快感 ハツモノ14作品! 淫らに結ばれる恋人たちの愛欲ルール」。
 最初に言えることは、凌辱はないということ。ヒロインがハードに凌辱されるという展開はない。ヒロイン1人が複数の男の子たちにいっぱい射精されるというお話はあるが、あくまでもラブコメ。劣情系ラブコメの範疇にしっかりおさまっている。かわいらしい絵柄通りの物語を求めるユーザーには、凄く安心できる内容だ。
 特徴的なのは、主人公の年齢の幅だ。高校生から大学生、20代のサラリーマン、コンビニ店(?)の店長、30代の若い画家、40代の既婚社会人。絵柄から連想される狭い年齢域ではなく、比較的広い年齢域を取っている。自分の中に少年と青年と中年がいなければ――それだけの実力がなければ――これだけ年齢幅のある主人公を描くことはできない。そしてこれが、この作品の2つのカラーの基調をなしている。
 1つは、劣情系ラブコメ。相手は年下であったり、同級生であったり、年上であったり。もう1つは、淫靡誘惑系。画家との物語の場合、相手は年下であり、図書館に通う学生の場合、相手は年上である。ラブコメでも年下と年上があり、淫靡誘惑系でも年下と年上がある。この幅の広さと器用さは、南北氏の強みだと、評者は思う。
 個人的に好きなのは、「童貞の自画像」と「図書館恋愛」だ。
 「童貞の自画像」は、画家が教え子に誘惑され、翻弄される物語だ。教え子に足コキでイカされ、さらに逆に襲われる形で膣挿入させられてしまう。腰を弾ませながら画家を、腰遣いと言葉責めで翻弄していく教え子がいい。
 「図書館恋愛」は、図書館司書と学生とのロマンスだ。物語は淫靡の色で始まる。2人だけにわかる符合。図書館の専用の個室で行われる2人だけの密戯。決して声を立ててはいけない。2人とも、声と快楽を我慢しながらフェラチオへ、挿入へ。学生は司書に恋している。彼女にとって自分は遊びなのたろうけど、自分は……。そして、学生はカウンターで彼女に告白しようとする。司書は口に人差し指を当てて「静かに」のポーズを取り……。この後は、あなた自身が確かめてほしい。
 「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
 全14篇中、乳吸い3(挿入中1)・パイズリ2・乳首責め2(すべて挿入中)・乳揉み1(挿入中)。合計、8
 パイズリは5コマと7コマの2回で、7コマの方は射精まで描かれている。
 弊サイトの規定により、巨乳フェチプレイの充実度は、Cランク。もちろん、これは作品としてのランクではない。巨乳プレイがどれだけ充実しているかの限定的評価である。そもそもポルノに「総合的評価」や「完全な客観的評価」は存在しないが、それでも本作にCという評価づけを行うのは、個人的には心苦しい。個人的なお気に入り度合いで言うのなら、間違いなく本作はAランクなのだから。

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