2011年4月発売。
狼亮輔氏の2冊目の単行本。エッチシーンの描き方が女性だなと思ったら、女性だった。
まずは帯の紹介。
「おっぱいをこよなく愛する若手女流作家・狼亮輔。清楚な顔に不釣り合いな爆乳を恥ずかしそうにゆさゆさ揺らす可憐な乙女たちが体液でまみれて熱く乱れる珠玉の作品集!」
確かに、よく揺れる。狼亮輔氏は、特に乳揺れにこだわりを持っているようだ。貫かれながら揺れる乳房がよく描かれている。作品タイトルは、むしろ「揺れる乳房」の方がよかったのでは……と言うと言い過ぎか。ただ、作品内容からすると、タイトルの「恥ずかしい乳房」はむしろ「悲しい乳房」と言い換えた方がいいだろう。
本当は生徒を好きな女教師。でも、会社存続のために好きでもない相手と結婚するしかなくて、遊び女のふりをして主人公とセックスをして去っていく「卒業と喪失」。村の儀式に主人公が付き合っている女性が来てしまい、輪姦されるはめになってしまう。せめて最初の相手はと主人公とセックスしたものの、輪姦されて精神崩壊の結末に至る「「輪姦祭」。
甘いラブコメも3話ほどあるが、残り8話はもの悲しい余韻をたっぷり味わわせてくれる。オッパイ星人は、痛いエンディングを一番いやがる。女性を救いたいという気持ちが強いだけに、救えなかったエンディングは心に突き刺さる。狼亮輔氏のお話は、コアなオッパイ星人にとっては、あまり歓迎すべからざるお話かもしれない。オッパイ星人をターゲットにするならば、救われるエンディングにした方がいいのではなかろうか。しかし、ターゲットにしないのならば、もの悲しい持ち味は、むしろ消してはいけない武器になるだろう。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
全11篇中、パイズリ3、乳揉み6(挿入中が4)・乳吸い3(挿入中が1)・乳首責め2(挿入中が2)。その合計、14。
巨乳フェチプレイの充実度は、Bランク。
回数は少ないが、パイズリが一番使用カットが多い。3回で19コマは、なかなかの充実ぶりだ。救われないエンディングが多い1冊だが、ヒロインはほぼすべて巨乳。彼女の巨乳フェチは、偽物ではない。次回作に期待したい。
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