2011年2月発売。
日本最高のパイズリ漫画家ミル・フィーユ氏の9冊目の単行本。
以前は「ミルフィーユ」という筆名だったが、第7作から表記が「ミル・フィーユ」に変更になった。
基本的に印象論はあてにならないものだが、印象論でも凄い一冊だった。あとでカウントをして、さらにその凄さに驚いた。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
全10篇中、乳揉み17(挿入中が14)・パイズリ8・乳吸い3(挿入中が2)・乳首責め2(挿入中が2)。その合計、30。だが、本書の神髄は、乳揉みではなく、パイズリにある。乳揉みに使ったカット数、30余り。パイズリに使ったカット数133。最長27コマ6頁を筆頭に、24コマ6頁、23コマ6頁、18コマ5頁、14コマ4頁、11コマ3頁、10コマ3頁、7コマ2頁。怒濤のパイズリラッシュ。これ以上のパイズリ比率でエロマンガを描ける人を、著者は知らない。パイズリ中のヒロインのうれしそうな表情、射精を待ち望む台詞、「いつでもパイズリしてあげる」「いつでも射精していいよ」という優しい誘惑の表情と台詞、そして乳房に挟まれる密着感――。パイズリの夢とパイスリの快感が、実によく表現されている。射精後ですぐ終わりにするのではなく、もう一揺すりして最後の一滴を搾り出す場面を見ると、エロスとは挟んで搾ることなりぃという言葉が聞こえてきそうだ。
数字ばかり見ると、さぞかし本番は少なくてパイズリばかりなのだろうと思ってしまうが、どうしてどうして、挿入もふんだんに用意されている。フェラチオも多いのが特色だ。ヒロインは基本的に痴女だが、Sっ気ばりばりの痴女ではない。むしろ、男の子を気持ちよくするのが大好きな、エロに積極的な女性たちだ。そういうキャラクター設定によって、パイズリ上手なヒロインとのセックスを自然に楽しむことができる。
本作は、パイズリ史上に名を残すパイズリマンガである。推奨ランク(巨乳フェチプレイの充実度)は、最高のSランク。ミル・フィーユ氏の次回作も楽しみだ。
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