2011年7月発売。
LINDA氏の15冊目の単行本。
内容は帯に語ってもらおう。「ネトラレマスター・LINDAが挑む新たな女性像!! 女子大生の秘密の生活が赤裸々に晒される!!」。
販売区分は、アダルトではなく一般である。にもかかわらずエロテンションは成年コミックとまるで変わらない。一般紙連載という表記を見るまで、成年コミックだと思い込んでいた。
物語は、性的に表と裏の両面を抱え込む巨乳の真弓と、同じく巨乳の麗奈、声優志望の普通乳ルミを軸にして語られている。一言でいえば、性的な群像劇だ。もっとも、この物語にあるのはビルドゥングスロマンではなく、性と欲望のシュトゥルム・ウント・ドランクである。
ヒロインはほぼ全員が巨乳。寝転がると平べったく広がる天然乳である。そのヒロインたちが、背徳的なセックスに流れていく様は、さすがLINDA氏というところ。読ませ、勃たせる勢いは、氏ならではのもの。本来、本作はオッパイ星人向けに描かれてはいないので俎上に載せるのは甚だ失礼だが、買っちゃったものは仕方ない。好きだから買っちゃうのだ。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
全10篇中、乳揉み4、乳吸い3。乳首責めとパイズリはない。
乳揉みはすべて挿入中に1コマ描かれているものばかり。乳吸いは、前戯が2つ、挿入中が1つ。分量的にはあまり巨乳フェチプレイには描かれていない。にもかかわらず、LINDA氏の描く乳には、男を欲情させるエロスがある。ただ、オッパイ目的で買うにはお薦めできない。エロス目的、非オッパイ目的で買うべきだろう。現時点でLINDA氏最高の乳シズムを誇る作品は、同人誌『舞ing完全版』である。いつかあの作品を超える乳シズムを、商業誌で見たいものだ。
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