URAN 『アネキネコ』

●出版 富士美出版
●定価 952円(税別)
●乳シズム ★★★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 乳揉み・乳吸い・パイズリ
 

 
REVIEW

アネキネコ 2011年7月発売。
 URAN氏4冊目の単行本。
 タイトルの『アネキネコ』とは、招き猫の文字りである。
 物語は、基本的に同級生だったり年下だったり教え子だったり。舞台も、学校、自宅、温泉……と学校を中心としたキャラクター設計&舞台設定になっている。それだけ親しみやすく、物語に移入しやすいということだ。
 ヒロインはほぼ全員巨乳。1人普通乳がいるが、巨乳フェチプレイが用意されているので、巨乳へのこだわりは高め。それでも五つ星ではなく四つ星なのは、前戯での巨乳プレイが非常に少ないからだ。
 「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
 全12篇中、乳揉み5、乳吸い4、パイズリ3、乳首責め1。
 乳揉み5のうち、4つが挿入でのプレイ。前戯としての乳揉みは1である。乳吸い4も、すべて挿入中のプレイだ。パイズリは7コマ連続、4コマ連続、3コマ連続と用意されているが、うち1つは射精なし、うち1つはペニスのホールド感が弱い。
 前戯でまったく巨乳フェチプレイがないわけではない。しかし、2カット以上連続で描かれている巨乳フェチ前戯が、わずか2回。画面に巨乳は溢れているが、迸るリビドーを感じることはできなかった。前戯での巨乳に対するこだわりの薄さを考えると、「オッパイ星人」向けではなく「オッパイ好き」向けの作品だと言える。ここで言うオッパイ星人とは、「膣挿入よりも巨乳フェチプレイの前戯を寄越せ!」と主張する巨乳原理主義者のことであり、オッパイ好きとは「巨乳フェチプレイは欲しいけど、それと同じくらいの膣挿入は欲しい」というフェチ&エロ嗜好者のことである。
 本作は、オッパイ星人には物足りないかもしれない。しかし、学園的な場所でエロとライトな巨乳フェチを求めるオッパイ好きには、ほのぼのと楽しめる作品ではなかろうか。

 アネキネコ
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