縁山 『ドリストア』

●出版 コアマガジン
●定価 1000円(税別)
●乳シズム ★★★
●推奨ランク SAB
●フェチ嗜好 フォルム・乳揉み
 

 
REVIEW

ドリストア 2011年9月発売。
 縁山氏の初単行本。
「緑山(みどりやま)」ではなく「縁山(へりやま)」である。
 ここで取り上げるのは、正直、作者に対して申し訳ない。本作は決してオッパイ星人向けにつくられたものではないからだ。「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、全9編中、乳揉み3、乳吸い1、パイズリ1。決して巨乳フェチの作品ではない。
 しかし、フェティシズムを超えた面白さがこの作品にはある。狐の女の子が恩返しにと青年の家を訪れると、他に恩返しを企図する女神が集まっていた。さらに女神が1人増え、セックスにへとなだれ込んでいくのだが、そのあたりが非常にコミカルで面白い。物語を騙る視点は女の子なのだが、その女の子が、自分の意図とは正反対に流されてゆくのに対してあたふたする様が、見ていてかわいく、面白い。非常に力量のある漫画家が出てきたものだと思う。それだけに、局地的な評価をするこのサイトで取り上げるのは、非常に心苦しい。

 ドリストア
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