『若奥様解放区』 いーむす・アキ
●出版 ワニマガジン社
●定価 1000円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 フォルム
 

 
REVIEW

若奥様解放区 2008年作品。
 いーむす・アキ氏2冊目の単行本。
 具体的な乳揉みも乳吸いも少ない。パイズリも、1頁フルで描いているものはほとんどない。パイズリは1〜3コマとスポット的に使われている。2カット以上連続で描いている場合を1カウントして数えると、パイズリ3、乳吸い2、乳吸い1、乳首いじり2。正直、オッパイ好きにもオッパイ星人にももの足りない愛撫である。
 にもかかわらず、ヒロインあやこの乳房には充満するフェティシズムがある。乳房に対する主人公の姿勢、ヒロインのしぐさ、乳房の量感、どれをとっても絶妙だ。線画から、トーンから、ヒロイン「あやこ」の肢体のすべてから、濃密な巨乳フェティシズムのシャワーが吹きつけてくる。淫汁や淫臭薫るというより、巨乳臭薫るエロ漫画という感じだ。
 ストーリー的には、夫が出張で不在になった人妻が、ある青年との出会いを通じて夫以外との男性との経験を重ね、セックスと快楽にのめりこんでいくという、ハードポルノ王道の展開である。それをきっちり力のある筆致で描いている。ただ、その物語の中心に巨乳プレイはない。中心にあるのは、人妻の堕落と犯される快楽である。にもかかわらず、この一冊には巨乳フェティシズムが充満しているのだ。
 この作品は、三つ星Bランクという評価では表現しきれない魅力を持っている。お話は人妻の陥落が中心で巨乳プレイも寡少だが、それでもオッパイ星人にお薦めしたい気分になる一冊だ。いーむす・アキ氏には、是非巨乳プレイ満載のエロ漫画を一冊描いていただきたいと、オッパイ星人の一人として切に願わずにいられない。
 

 若奥様解放区
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