『悦楽の扉』 タカスギコウ

●出版 富士美出版
●定価 952円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SAB
●フェチ嗜好 フォルム・乳首いじり
 

 
REVIEW

悦楽の扉 2008年4月発売。
 タカスギコウ氏3冊目の単行本。
 劇画に近いリアルな顔の造型が特徴的。胸も尻もどっしりとした身体全体が豊満な人妻が、いろんなプレイをさせられて羞恥心を味わうという物語。ヒロインの巨乳率は100%。<母>と<人妻>をたっぷり体現した重厚なボディを視覚的に味わうことができる。
 ただ、本書の年齢対象はかなり高めだ。大人の性を楽しむために、フェチ的な部分や執拗なフェチ的描写は抑えられている。狙いとしては非常に正しい戦術だが、オッパイ星人としてはもの足りなく思ってしまう。パイズリも乳吸いもゼロ。乳揉みは1コマだけ描いて終わりというのが4回。2コマ連続が1回。乳首いじりは3回だが、そのうち2回は1コマ描いて終わりというシンプル=淡白さ。これはすべて人妻の羞恥心を楽しむための配慮だ。
 ただ、唯一乳首いじりで2頁にわたって乳首をつまみ、引っ張り、女性に歓喜と苦悶の声をあげさせているシーンがある。これだけは、オッパイ星人的には凄くよかった。本書の価値はもちろん、巨乳フェチの部分にあるわけではないし、巨乳フェチの作品ではないからといってエロ漫画の価値がないというわけではないけれど、この2頁の乳首いじりだけはすばらしかった。個人的には、もっともっと巨乳フェチのプレイを見てみたい。
 Cランクというのは、作者に対してははなはだ失礼な評価である。巨乳フェチの漫画として描かれていないものを巨乳フェチという局部的な観点から見て評価するのは、ある意味、暴力的である。しかし、これはあくまでも局所的な採点であって、全体的な評価ではない。『悦楽の扉』は、美少女漫画ではないが、れっきとしたエロ漫画なのだから。
 悦楽の扉
 
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