『お気に召すママ』 タカスギコウ
●出版 双葉社
●定価 600円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SAB
●フェチ嗜好 なし
 

 
REVIEW

お気に召すママ 2008年3月発売。
 タカスギコウ氏2冊目の単行本。
 二階堂みつき氏の著作にも同じタイトルのものがあるけれど、こちらはコンビニ雑誌連載もの。タイトルは、「お気に召すまま」と「ママ」を掛けた語呂合わせ。シェイクスピアの有名な戯曲にも『お気に召すまま』というのがあるが、それへのオマージュではあるまい。
 ヒロインは、大柄な感じの巨乳奥さん。その奥さんがいろんな人とエッチする……というゴキゲンポルノだ。テンポよく、ちょっと明るく、そしてエッチに巨乳奥さんがエッチな体験を重ねていく。そのお気楽ぶりに、「中身がない」と素人は判断してしまうかもしれないが、ゴキゲンなポルノをコンビニで描くためには、素人には見えない相当の力量が必要なのだ。
 お気楽にポルノを楽しめるという部分では、本書は申し分ない。ただ、オッパイへの愛撫はほとんどない。パイズリも1回こっきりで、オッパイ星人にはちょっともの寂しい。オッパイにそれほどこだわりはないけれど、豊満でエッチな奥さんが好きな人という読者向けの一冊と判断した方がいいかもしれない。同人で出しているものは乳首責めがあったりするようなので、まだ本領を発揮していないだけなのかもしれない。ブログに掲載されているやエマカトレアのイラストはなかなかのものだ。それだけに、是非とも具体的な巨乳フェチプレイにこだわった作品を見てみたい。
 お薦め度はCランクになってしまうけれど、それは作品の価値やエロさに対する評価ではない。オッパイ星人やオッパイ好きがオッパイ目当てで買ってはいけないという警告にすぎない。濃密な巨乳フェチを期待せず、明るくテンポのいい人妻セックスを、お気楽に楽しんでほしい。
 お気に召すママ
 
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