2007年11月発売。
さくら恵理氏4冊目の単行本。
『ラブねえ』というと、オッパイ星人はBENNY’S氏の同名の作品を思い浮かべるだろうが、こちらは11月末に発売されたばかりのさくら恵理氏の新刊。
女性らしい線画のタッチに、女性らしい、さっぱりやわらかなお話である。OLやスチュワーデスの話があって、女性ならではの爽やかな感性を味わうことができる。
ただ、表紙のオッパイ画像を見て「これは巨乳フェチな漫画だぞう」と期待してはいけない。表紙の乳房は非常に魅力的に描かれているが、『ラブねえ』はオッパイ星人のためのエロ漫画でも、オッパイ好きのためのエロ漫画でもない。ヒロインはほぼ全員巨乳として描かれているが、実際の乳愛撫はほとんどない。わずかに1回1カットほど、乳吸いと乳揉みがある程度だ。パイズリはない。なので、オッパイ目当てで買ってしまうと、表紙とは正反対の内容にブルーな気分を味わうことになるだろう。
けれども、さくら恵理氏描く、トレンディな香りのする女の子たちのお話を堪能しようとするのなら、満足の神様は微笑みかけてくれるかもしれない。本書は、あくまでもさくら恵理氏描く、さわやかエッチなお話を楽しむための一冊なのだ。Cランクとは、作品的価値がないとかエロさが足りないとかいう意味ではなく、オッパイ星人やオッパイ好きがオッパイ目当てで買ってはいけないという警告にすぎないのである。
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