『絶頂汁』 辺ヒロユキ
●出版 富士美出版
●定価 848円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 フォルム
 

 
REVIEW

絶頂汁 2007年10月発売。
 辺ヒロユキ(あたり・ひろゆき)氏4冊目の単行本。
 フォルム重視の一冊である。とにかく、まあるくむっちりとした、張りのある乳房を描くことに情熱が込められている。それも、ほぼ正面か斜め正面から見た乳房のまあるい形、ふくよかな円錐形のオッパイに、作者のパトスが向けられている。
 収録されている短編は11本。うち2本が微乳ものだが、残り9本はすべて巨乳。ただし、具体的な愛撫は少ない。巨乳へのフェティシズムは、愛撫よりもフォルム描写に注がれている。乳吸いや乳揉みは少ない。ほとんどが断片的に1〜3カットほど出てきて終わってしまう。例外的に1頁半の乳吸いがあるが、ほとんどの乳揉みも乳吸いは、ヒロインの喘ぎと連動していない。ただ乳房が揉まれ、ただ乳房が吸われている。そういう映像が掲載されている。その映像に連動してヒロインが甘い声をあげたり、身体をそりかえらせてみたりという、オッパイ星人が望むリアクションはほとんど皆無である。パイズリも1回だけあるが、射精はない。『絶頂汁』の巨乳フェティシズムは、99%フォルムに注がれているのだ。
 「膣よりも乳」「とにかく乳で挟め、乳を嬲れ」と考えるオッパイ星人には、お薦めできるものではない。しかし、とにかくいい形のオッパイがあれば満足できる人、ほとんど愛撫はなくても形だけで充分な、凄くライトなオッパイ好きには、美しいお碗・円錐混合型のフォルムは満足できるのではなかろうか。
 

 絶頂汁
 
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