2007年11月発売。
志乃武丹英氏5冊目の単行本。
すでに肉体関係にある妹・真帆と眼鏡の兄との物語。ほぼ1冊丸ごと兄と妹のSEXにあててあるので、読後の充実感がある。
『妹の可愛い企み』は、オッパイ星人に向けて描かれたエロ漫画ではない。しかし、乳房が非常にエロく描かれている。乳首の描き方は非常にクールで、決してオッパイ星人のそれではないが、乳房の形状には見るものがある。特に四つん這いになってW字にツンと垂れ下がった乳房のフォルムを、斜め下のアングルから見事に捉えているがいい。
巨乳へのフェティシズムは、一番に乳房のフォルムに向けられている。それも乳首のフォルムではなく、ふくよかでロケットのように尖った乳房の形にこだわりがある。アングルも一様ではなく、工夫が見られるのがいい。
具体的なプレイは非常に少ないが、その中でも乳吸いがいい。乳房全体をすっぽり咥えてからちゅぽんと引き伸ばして乳房を離している3連続のカットが、非常にフェチがこもっていた。
それ以外にも、複数プレイにおいてヒロインが男に貫かれながら、別の男二人から乳房を同時に吸われているカットが1つあった。巻末の短編でも、ヒロインが女性から片乳を吸われている。乳責め自体は少ないけれど、少ない中で乳吸いが目立っている。
乳揉みは少し。パイズリは1回あるが、巨乳的眼目は、第一にフォルムである。第二は乳吸いだが、3カットほどしかない。『妹の可愛い企み』は、何よりもまず妹とのエッチを楽しむためのものなのだ。
なので、強度のオッパイ好き、すなわちオッパイ星人には満足できないかもしれないが、妹の物語が好きでオッパイが少し好きな人には、よいエロ漫画ではなかろうか。
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