2005年9月発売。
真海氏2冊目の単行本。
他の3冊を持っているオッパイ星人からすると、『性恋』に対しては、前半、少し肩すかしを食らうかもしれない。必ず乳吸い、あるいは乳揉みと乳房にこだわり抜いてきたあの巨乳への執拗なフェティシズムは、果たしてどこへ行ったのかと。
前半は、ただ乳房の大きな女の子が現れるエロ漫画である。乳首いじりも乳吸いも、パイズリも、瞬間的に終わってしまう。後半から、真海氏特有の乳シズムが目覚める。
よかったのは、「イライラ兄とムラムラ妹」という短編だ。前戯で乳房を吸い、揉みまくったあとにも、また挿入中に乳を吸い、こねまわしている。この「前戯−挿入中」の2連続チャージは、まさに真海氏らしいところだ。
女の子にコスプレをさせて、乳首を糸で縛ってというプレイもあるけれど、他の作品に比べると乳房へのフェチっぷりは控えめ。「♪走る走る乳フェチ」という、爆風スランプもびっくりしそうなフェティシズムは、『性恋』にあってはおしとやかに振る舞っている。
格闘ものあり、コスプレものあるが、真海氏に入門したいというオッパイ星人には、個人的には『SWEET JAM』と『机上の空論』をお薦めしたい。
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