2004年7月発売。
蓬瑠璃と書いて「ほうるり」と読む。
エロかわいいお姉さんを描かせては読者をエロときめかせている蓬瑠璃氏の2冊目の単行本。
『なでしこ』におさめられているのは、短編10本。そのうち、5本が「なでしこ」と題された連作である。非常勤の巨乳の先生に、眼鏡の優等生、そして主人公に思いを寄せる友人の妹と3者が絡んでエロ合戦を繰り広げる。先生にパイズリフェラされるシーンや友人の妹の乳首を後ろからいじめるシーンなどがある。個人的にはこの5話完結のシリーズがおもしろかった。パイズリのシーンで、オッパイがぱゆんぱゆんと跳ねるカットは絶妙である。
ただ、あまり乳プレイは多くない。デビュー作よりも少なくなっている。どの短編でも、ヒロインは巨乳でエロやわらかいオッパイをしているのだけれど、具体的な乳房への愛撫は少ない。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上、乳揺れの場合は1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
乳揉み8(挿入中3)・乳揺れ4・パイズリ5(射精0)・乳押しつけ2・乳吸い2・乳首責め1。合計、22。
「推奨ランク=巨乳フェチプレイ充実度」は、オッパイ星人も満足できるAランク。
処女作のSランクには及ばないが、今回も巨乳フェティシズムを楽しむことができる。ただ、パイズリについては期待できない。4回あるパイズリはすべて射精なし。これは正直いただけない。射精なきパイズリは、パイズリではない。
彼女の特徴は、乳揺れと乳押しつけが多いところだ。処女作でも乳押しつけは3回。本作でも3カットと1カットの2回。
エロかわいいお姉さんとのお話、学校の中で、年上/同い年/年下の三者をめぐるどたばたを期待する者、ほんのり漂うコミカルな味わいを期待する者には、微笑みかけてくれる一冊ではなかろうか。
|