2003年9月発売。
蓬瑠璃と書いて「ほうるり」と読む。
蓬瑠璃氏の処女単行本。
蓬瑠璃氏には、年上の女性がよく似合う。年上なのに、かわいくてお茶目なお姉さんという感じがするのだ。そして、ほとんどがエッチなのである。積極的に主人公にのしかかって、オチンチンをしごいてしまうのだ。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上、乳揺れの場合は1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
乳揉み10(挿入中4)・パイズリ4(すべて射精)・乳揺れ5・乳首責め4(挿入中2)・乳押しつけ3・乳吸い1。合計、27。
「推奨ランク=巨乳フェチプレイ充実度」は、最高のSランク。
『胸キュンゥ』の特徴は、パイズリのすべてがパイズリフェラということだ。4回あるパイズリは、すべてパイズリフェラ。だいたい4〜7カット。ミルフィーユ氏のように特別ねちっこいわけでも執拗なわけでもないけれど、手を抜かずにきっちりパイズリフェラを描いてくれている。どのパイズリフェラも年上のお姉さんからしてもらっているというのが、淫乱な年上幻想を甘く満たすためにはいい。個人的にはシックスナインの変形でパイズリフェラしているシーンがよかった。
パイズリフェラの次にフェチが注がれているのが乳揉み、そして少し飛んで乳首いじりである。『胸キュンゥ』の中で最も巨乳フェチ的によかったのが、「悩めるもちっ娘」という短編だ。彼氏に胸がやわらかすぎると言われて悩む女子高生を診察する男性の保健医のお話である。
例外的に年下の子だが、雪ちゃんの爆乳を両手で揉み寄せ、こねまわし、わしづかみにし、揉み搾り、そして乳首を責めまくってつまんで引っ張りあげる。その間、実に15カット、3頁超。
この長まわし、このオッパイへのフェチっぷりは素晴らしい。この短編だけを見るなら、間違いなくAランクだ。
具体的な乳房プレイはそれほど多いというわけではないが、オッパイはやわらかくむっちりとしている。柔乳がよく描かれている。乳首も非常に丁寧な描写で、エロい。
ひたすらオッパイへの愛撫を期待する読者にはもう少し乳房への執拗なフェチっぷりを、と思われてしまうかもしれないが、淫乱なエロかわいい年上の女性にエッチされるお話を読みながらオッパイも求める読者にとっては、いい一冊だろう。
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