2004年10月発売。
『MILK-ISM』と書いてミルキズムと読む。今をときめく乳原画家・すめらぎ琥珀氏の初単行本である。
いろんな大きさの乳を愛せるすめらぎ琥珀氏らしく、微乳と巨乳、そして超乳っぽい爆乳まで幅がある。そのふくよかな形、ボリューム感は実にすばらしい。恐らく『MILK-ISM』の中で一番フェティシズムが注がれているのが、豊乳のボリューム感だろう。実にたっぷりとしたいい形をしている。垂れすぎているわけでもなく、また硬すぎるわけでもない。豊満なるやわらかさを実に見事に表現してある。
ただ、具体的なオッパイ愛撫は少ない。
タイトルこそ『MILK-ISM』となっているが、ご本人があとがきで「なんだこのやる気のない乳はッ!」と書かれている通り、「ミルク=母乳」満載のエロ漫画でもなければ、巨乳へのフェティシズムが横溢するエロ漫画でもない。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
乳揉み3(挿入中2)・パイズリ2。合計、5。
非常に残念ながら、オッパイ目当てで購入できる作品ではない。本書には別のものを求めるべきなのだ。
『MILK-ISM』は、すめらぎ琥珀氏の初めてのエロ漫画を楽しむためのものであり、すめらぎ琥珀氏が乳房に寄せるリビドーを見るためのものではない。乳房に触れずともよいからただやわらかな巨乳を愛でたい。そう願う人間、ただすめらぎ琥珀氏の絵柄に惚れ込んでしまった人間向きの一冊だと言えよう。
すめらぎ琥珀氏のエロ漫画で純粋にオッパイへのフェティシズムを求めるならば、『Sweet3 Room』の方がお薦めだ。また、メディアを問わず、とにかくすめらぎ琥珀氏の描く巨乳を楽しみたいという方には、手前味噌だが、巨乳AVG『保健医の巨乳』を強くお薦めする。
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