2004年11月発売。
『脳内測定』は、真海氏の初単行本。
いろんな制約があったのか、真海氏特有のオッパイフェティシズムは全開していない。オッパイ星人の本性を完全には発揮/解放していない様子だ。
それでも、『脳内測定』におさめられている6本の短編に登場するヒロインは、6人が巨乳、1人が爆乳。オッパイへのフェティッシュな愛撫があるのは半数の3本ほどだが、その中でも、乳首責めが比較的こだわって描かれている。
「実録!未来日記効果!!」では、挿入中に2度にわたって乳首がコリコリとしごかれている。「白濁の歌」では、6カット1頁にわたって、背後から乳首がいじめられている。つまんで伸ばして、つまんでまた伸ばすといういじりっぷりだ。巨乳フェチ度合いは、一番に乳首責めが高く、次にパイズリという順番である。
ただ、乳吸いは「Do for Loving」の1頁1回ほどしかない。パイズリも2回あるけれど、『机上の空論』のようなフェティッシュの横溢は感じない。スタンダードなプレイとして、フェティッシュ臭を排するような形で行われている。
なので、『脳内測定』を巨乳フェチ的に要約するなら、巨乳の子が登場するスタンダードなハメハメ話に巨乳愛撫が混ざっているという感じになるだろう。なので、フェティッシュ偏向より、スタンダード寄りを好む人、オッパイ責めよりピストン責めを重視する人には『脳内測定』はほどよいバランスかもしれない。逆に執拗なオッパイ責めを求める人には、真海氏の作品の中では、『机上の空論』『SWEET
JAM』を買い求める方がお薦めだ。
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