『Dogwalker』 高岡基文
●出版 ヒット出版社

●定価 924円(税別)
●乳シズム ★★★★
●巨乳ランク BC
●フェチ嗜好 パイズリ・乳吸い・乳揉み
 

 
REVIEW
Dogwalker

 2007年10月発売。
 ベテランマンガ家・高岡基文氏の22冊目の単行本。
 『F-mode』あたりから乳シズムが上昇しはじめ、さらに『Hot Liquid』でいい感じに巨乳エロティシズムがのってきた高岡基文氏。本書『Dogwalker』も、その上昇曲線にそった巨乳フェチの内容になっている。
 ヒロインは、陰陽巫女・三条鳴美。つまり、退魔巫女。かなりの巨乳だ。ほとんど爆乳に近い。式神がロリで、巨乳とロリのバランスをとっている。そして主人公の姉がさらに爆乳という設定だ。
 本書で乳的に一番いいのは、ヒロイン・鳴美である。鳴美がオッパイが敏感で、責められるだけでイクという設定になっているのだ。まさにオッパイ星人向けの設定! これぞエロ漫画。そして、その設定をしっかり活かして、乳首を思い切りキリキリされたり、オッパイを揺さぶられたりして鳴美がイッているのだ。『Dogwalker』の乳的フェティシズムは、ほとんど彼女に集まっている。
 『Dogwalker』の特徴は、触手と人との融合だ。
 通常、触手というと、複数化したペニスという印象が強い。実際、穴という穴のどこにでも進入し、精液らしいものをまき散らす。触手は女の子をいっぱい犯したいという欲望の反映であり、その具現である。
 だが、本書に登場する触手は違う。もっといっぱい手があったらいくらでもオッパイをさわりたいという欲望の反映であり、その具現なのだ。ペニスが多数形になったものではなく、手が多数形になったものなのである。これが、『Dogwalker』が新しく切り開いた巨乳と触手の地平だ。
 そして、まさにそれを象徴するシーンがある。男たちが鳴美の胴体にまたがり、馬乗りパイズリする場面があるのだが、その際、あたかも両腕でオッパイをつかんでしごきやくするがごとく、触手が腕の代わりとなってオッパイに巻きつき、パイズリをサポートするのだ。凄くいいシーンだった。触手と人との混合プレイというのは、自分が知る限り、初めてのことだ。
 触手プレイはあまりオッパイ星人にはウケがよくない。オッパイ星人でなおかつ触手プレイが好きという人はどうやら少数派らしいのだが、『Dog walker』の触手プレイなら、オッパイ星人も受け入れられるのではなかろうか、と思う。
 なお、『Dogwalker』では、前半が乳責めはよく、後半から陵辱色が強くなる。しかし、残念だという気持ちはない。その代わりに後半からお話が面白くなってくるからだ。前半では高岡基文氏の巨乳フェティシズムを、後半ではストーリーを、楽しんでほしい。
 Dogwalker
 Dogwalker
 Dogwalker・電子書籍版
 Dogwalker
高岡基文作品/メニュー
エロ漫画/メニュー
エロ漫画/批評トップ