『M女専科』 十六夜清心
●出版 エンジェル出版
●定価 1800円(税別)
●乳シズム ★★★★
●推奨ランク BC
●フェチ嗜好 乳吸い・パイズリ・乳揉み
 

 
REVIEW

十六夜清心『M女専科』 2006年11月作品。
 どうしても、その人の描く女体の曲線に魅了されてしまう人がいる。
 司淳、いのうえたくや、十六夜清心。
 本書『M女専科』は、十六夜清心氏の初の単行本である。
 大きさはB5サイズ。
 山川出版社の詳説世界史学習ノートとほぼ同じ大きさだが、厚さと濃さで勝っている。エロさでは比べようもない。
 『M女専科』というタイトルの通り、登場するヒロインは、ほとんどがM女だ。M女だから巨乳というわかりやすい配置が、オッパイ星人には嬉しい。特にぐっと来るのが、美人爆乳上司の財前千香子部長だ。背徳性と、エロティシズムの構造とにおいて、彼女だけが飛び抜けている。『M女専科』の人気投票で1番だったというのも充分頷ける結果だ。
 『M女専科』に登場するヒロインの数は11名。
 レースクイーン、ナース、アイドル、インストラクター、キャスター、秘書と記号性の高いものがそろっている。どこかで見た現実の女性への意図的な類似性は、あざとい戦術ではなく、ポルノ的配慮である。
 お話はさらっとした読み切りタイプで、ほとんどが無理矢理されながら濡れて感じてしまうという、ポルノお決まりのパターンだが、この極上の絵でことさら奇を衒う必要もあるまい。
 ただし、M女というだけあって、具体的なプレイはバスト中心ではなく、淫液中心、秘裂中心になっている。オッパイ星人としては少し残念なところだ。個人的には、爆乳をひたすらに責め立てられて、母乳という淫液をほとばしらせるM女の話も読みたかった。
 しかし、プレイを別とすれば、『M女専科』の乳房への視線は熱い。十六夜清心描くバストの曲線は、エロスに満ち溢れている。何ページにもわたる執拗な乳責め描写はないが、乳揉みも乳吸いも乳揺れもパイズリもそろっている。何よりも、ワンカットワンカットに、乳房への視線が集まっている。エロスとは視線である。そのことを、『M女専科』の女体の曲線は教えてくれているようだ。
 

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