LINDA 『コスプレックス』
●出版 ワニマガジン社
●定価 1800円(税別)
●乳シズム ★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 乳吸い
 

 
REVIEW

 2005年作品。
 LINDA氏単行本8冊目。
 人妻絵師として、みやびつづる氏と二大双璧をなすLINDA氏のカラーイラスト&マンガ集としては第2弾にあたる。
 巨乳へのフェティシズムは少ないが――乳吸いも数自体が少なく、1つねちっこいカットがある程度だが――それでも、『コスプレックス』のエロさが減じることはない。推奨ランクBと2ツ星という数は、あくまでも巨乳フェチという局所的観点から見た評価である。作品全体の評価ではない。
 今回のテーマは、「コスプレ」。
 男の性的浪漫、永遠の夢である。射精的ロマンと言ってもいい。
 登場するコスチュームは、女子高生(現役)、看護婦、OL、アナウンサー、女教師、バニー、メイド、スクール水着、ファミレス。欲情する男の手、舌、ペニス。そして、発情する女の肢体と汗、火照る熱肌。鏡本人は決して陵辱趣味ではないし、陵辱主義者でもないが、それでも、LINDA氏描く犯されている女の表情に、ペニスが自動的に反応してしまう。自分が予想していないところか、リビドーの向こう側から性欲が刺激されてしまうのだ。
 その凄さは、併録されている夏目ナナの裸体を見た時にわかる。絵の方が数千倍エロイのだ。実写をも越える陵辱イメージの魔術師。彼の絵は、マンガは、A5判ではなく、大きなB5判でこそ真価が発揮される。他の単行本についても、すべてB5判で見たいものだ。『コスプレックス』は、ひとつのエロとしてリビドーを突き抜けている。エロスとして、ポルノとして、ひとつの境地に到達している。『コスプレックス』の中には、フェチの違いを乗り越えて勃起させる、根源的なエロスが流れているのだ。
 コスプレックス
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