LINDA 『ヒトヅマニア』
●出版 ワニマガジン社
●定価 1800円(税別)
●乳シズム ★★★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 乳吸い
 

 
REVIEW

 2004年10月発売。
 LINDA氏単行本6冊目。
 タイトルの「ヒトヅマニア」とは、人妻+マニアの造語である。
 そして、本書の内容はエロティシズムたっぷり滴る人妻オンリーものに仕上がっている。
 LINDA氏といえば、人妻である。LINDA氏とみやびつづる氏といえば、人妻マンガの二大双璧だ。内容については、この浅学非才の自分があれこれものするより、みやびつづる氏が寄せた帯の文章を引用した方がよかろう。
 「LINDA氏ほど人妻の艶かしさを描ける絵師を私は知らない! 憂いを帯びた瞳、恥じらいの表情、ほつれた髪、火照った汗の滴……人妻へのLINDA氏のほとばしる愛(?)を感じずにはいられない! とにかくエロい!エロすぎる! これぞエロ本の中のエロ本だ! この本を観ても○○○が勃たないようでは、出生率の低下も止む無し!」
 名文である。
 大胆なV字の下着を着せた時、素肌からこぼれ出る発情の匂い。発情する女体。LINDA氏が描く陵辱寸前の女体には、見る者をも発情させるエロティシズムが詰まっている。陵辱されている人妻の肢体にいたっては、言うまでもない。
 乳フェチ的には、前半に2つ、思い切り乳首をしゃぶりまくっているカットがある。特に2つめが舌の動きが俊敏でいい。
 これだけエロティシズムをありったけ振りまきながら、しっかりとお話は締める。こういうのを、才能と言うのだろう。
 巨乳フェチ的には、あまり具体的なプレイは多くないが――パイズリも1つある程度だが――『ヒトヅマニア』の作品の価値がそれで揺らぐことはない。三つ星という星の数や推奨ランクBというレベルづけは、あくまでも巨乳フェチという局所的観点からの評価である。作品全体の価値ではない。『ヒトヅマニア』の作品的価値は、巨乳フェチという局所レベルを越えたところに存在するのだ。
 ヒトヅマニア
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