2005年作品。
　表紙はよく嘘をつく。表紙に惹かれて中身を覗いたら、全然違うタッチだったということがよくある。
　だが本書、『秘密の基地でＸＸＸ』に限っては、それはない。カラーがついていないだけで、繊細な描き込み具合も、精緻さも、タッチも、ハイレベルな表紙のまんまである。乳房と乳首への緻密な描写も、申し分ない。身体のすべてにわたって緻密な絵柄が行き渡っている。これだけでも一読に値する出来ばえだ。
　中身は、うぶな眼鏡の女教師が、教え子である子供たちの罠にはまって、ひたすらイカされまくるという凌辱ものである。本来、凌辱とオッパイ星人は犬猿の仲である。サディスティックなオッパイ星人もいるが、サディスティックを好まないオッパイ星人の方が多い。しかし、それでも読む者を惹きつけてやまない凄味が、『秘密の基地でＸＸＸ』にはある。
　涙を流しながらそりかえり、ガクガク、ブルブル全身を痙攣させてイキまくる女教師の表情。その乱れっぷり、感じまくった表情は、人の奥底に眠る淫心を捉えて離さない。オッパイへのこだわりは、絵的なものは充分。ただ、具体的なプレイとなると非常に少ない。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続２カット以上、挿入中においては１カット以上描かれていた場合に、１回とカウントする」という基準で見た場合、
　乳揉み３（挿入中２）・乳揺れ２・乳吸い１（挿入中）・乳首責め１）。合計、７。
　「オッパイ星人への推奨ランク＝巨乳フェチプレイ充実度」は、最低のＣランクになってしまうが――本書はオッパイ星人のために描かれているわけではないので非常に理不尽な、申し訳ない評価だが――陵辱ものであるにもかかわらず、陵辱嫌いにも読ませ、買わせてしまうその凄味には、ただ感嘆させられるばかりである。趣味嗜好的にアウトオブ眼中の人に読ませてしまうことほど、難しいことはない。そして、それを本書は成し遂げている。
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秘密の基地でXXX

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