2006年4月発売。
ドリルムラタ氏の8冊めの単行本。
収録されているのは9本。そのうち6本が、長編連作シリーズ「チンコのケンサ」。かわいい男子生徒のオチンチンにはまってしまった保健医の物語だ。『ドピュドピュ保健室』というタイトルは、恐らくこの長編からつけられたものだろう。
ヒロインはほとんど年上である。つまり、ドリルムラタ氏が最も魅力を発揮できる年齢設定だということだ。もちろん、登場人物はすべて爆乳。Iカップクラスが目白押しである。豊満な感じのする、ずっしりと重量感のある高く隆起した乳房だ。この乳房の高い隆起具合とずっしりとつまった重量感が、ドリルムラタ氏描く爆乳の特長である。
乳房の大きさ、そして描写されるボリューム感については申し分ない。ただ、巨乳フェチ的には今回はオッパイ星人向けというよりオッパイ好き向けにシフトしている。具体的なフェチプレイとしてリビドーが向けられているのは、乳房ではなく、フェラチオなのだ。連作「チンコのケンサ」の中で、保健医がペニスの検査と称して、何度も何度もフェラチオしているのだ。保健室の中でも、デート中の映画館でも。
さらにお話を発展させるキャラとして登場する眼鏡の美人美術教師もまた、主人公にフェラチオをしている。二人とも、包皮の内側に舌をすべり込ませて行うフェラチオで、一際気合が入っている。『ドピュドピュ保健室』は、フェラチオ保健室でもある。
もちろん、パイズリもないわけではない。その数、4回。しかし、そのうち3回はわずか1頁未満という短さ。2頁ほどあるのは1回だけである。オッパイ星人やパイズリ好きにはもの足りない分量だ。回数が多いといっても、フェチがこもっているという言い方は難しい。すべて2頁ほどあればオッパイ星人に推薦できるAランクだったのだろうが、今回の眼目はフェラチオ。そのフェラチオからかなり差をあけて乳吸いと乳首いじりがくるというフェチ図式だ。
オッパイ星人にとっては、保健医と美術教師の3Pで保健医がしっかり美術教師のオッパイをしゃぶり伸ばしてくれているところがいい。ヒロインが乳首が感じやすい、オッパイを吸われるのが好きという特徴は変わらない。ただ、『ドピュドピュ保健室』に限るならば、フェチの対象はオッパイのボリューム感とフェラチオに特化されているようだ。
大きなオッパイを見せつけながらフェラチオしてくれる保健医がたまらない人にはお薦めの一冊だろう。
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