2004年作品。
大暮維人氏、帰還。
美少女コミックの世界から巣立ち一般コミックの世界でブレイクした人間が、一般コミックの世界でも描きつづけながら美少女コミックの世界でも作品を出すというのは、寡聞にして聞いたことがない。だが、大暮維人氏は、一般コミックの世界から美少女コミックの世界へ帰って来た。
『トップをねらえ!』のオカエリナサイ・メッセージではないが、まさに、大暮維人さん「オカエリナサイ」の一冊。氏らしいスピード感と暴力性の強い画面が、読む者を捉えて離さない。大暮維人ほど、制服の女子高生を犯して「淫乱さ」と「嬲り」を描ききる人はいまい。
映像的な乳シズムは高いが、プレイ的な乳シズムは非常に低い。
「乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントする」という基準で見た場合、
乳首責め2(すべて挿入中)・パイズリ2・乳揺れ2。合計、6。
「オッパイ星人への推奨ランク=巨乳フェチプレイ充実度」は、最低のCランク。
2回のパイズリは、やはりともに射精がない。大暮維人氏の描くパイズリで射精があったためしはない。
純粋にオッパイ星人向けとして捉えるなら決してお薦めできないが、大暮維人コレクターにとってはそろえておいても悪くはない一冊だろう。
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