『部長より愛をこめて(1)』 DISTANCE
●出版 ヒット出版社
●定価 762円(税別)
●乳シズム ★★★★
●推奨ランク BC
●フェチ嗜好 むっちり感・乳揉み・乳吸い・パイズリ・乳首いじり
 

 
REVIEW

 1998年年8月発売。
 DISTANCE氏4冊目の単行本。
 この4冊目の単行本から、DISTANCE氏は名実ともに巨乳エロ漫画家のトップシーンに躍り出たと言ってもいい。その記念すべき作品である。
 物語は学園ものだ。映画・映像研究部が舞台。ヒロインは、元女優という肩書を持つ女部長・氷上涼子である。性格はかなり粗野で乱暴者、平気で後輩を殴り飛ばし、「ちくしょう」「てめえ!」と叫ぶ暴力女だが、エッチには積極的で、いいオッパイをしている。荒っぽい口調でセックスするときもあれば、すっかり感じた牝の口調になってセックスするときもある。
 物語は、兄の面影を探す女・菱川綾音が転校してきたことから動き出す。菱川綾音は、どうやら映画部部長・氷上涼子に対してなみなみならぬ恨みを懐いているようなのだ。綾音は恨みを晴らすべく空手部に出かけ、そこにいる男たちに……という展開。
 女性器の快感と乳房の快感が、ともに濃厚にたっぷり描かれた、バランスのとれた一冊だ。巨乳に対しても――特に乳揉みに対して――ねっとりとこだわりながら、しかし、挿入の膣的快感にもこだわっている。女性器と乳房の双方に対してイーブンに濃厚なフェティシズムを向けるのが、DISTANCE氏の味であり、真骨頂だ。
 巨乳フェチ的には、とにかく乳揉みがいい。特に素晴らしいのが、菱川綾音が空手部の部員たちに犯されるシーンだ。四つん這いに近い体勢にされた綾音は、後ろから男にアナルを舐められながら、無理矢理フェラチオをされる。そしてフェラチオさせている男に、両方の乳房をしつこくこねまわされるのだ。その下アングルから捉えた5連続カットが神掛かっている。ぎゅうっと揉まれ、ぎゅむっとこねまわされ、むりゅっと揉み寄せられ、ぎにゅうっと引き伸ばされ、きゅっと乳首をつまみ伸ばされる。その乳房への執拗な揉み責めがクローズショットでたっぷり描かれているのだ。見ているだけで、自分も巨乳の子をそんなふうにして思う存分揉みしだきたくなってくる。実に乳揉みの快感がよく表現された、珠玉の乳揉みシーンだ。
 氷上涼子のエッチシーンでも、バックから挿入中に乳房を揉まれるカットがある。3連続カットの中で乳房が揉まれて前に突き出し、乳首がこねまわされ、バストをわしづかみにされて涼子「オッパイもっとォ!!」とおねだりしている。徳田が涼子と初めてエッチした回想シーンも、1頁以上にわたって乳房がこねまわされ、乳首をいじめられている。乳房を吸うときには、必ず乳首が吸い伸ばされているのもポイントが高い。「もうオッパイ許してェ…」という涼子の台詞もあって、実にオッパイ星人のツボを突きまくった作品だ。オッパイ星人への欲望を、たっぷり感じることができる。
 パイズリは3回、1〜2頁程度のものだが濃厚な乳揉みと全編にあふれるオッパイのもっちり感だけで充分。安心してオッパイ星人にもオッパイ好きにもお薦めできる――Aランクの――エロ漫画である。
 

 
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