河本ひろし『ウラカン&ラナ』
●出版 桃園書房
●定価 857円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SAB
●フェチ嗜好 パイズリ
 

 
REVIEW
河本ひろし『ウラカン&ラナ』

 1998年作品。
 すべての道は乳とセックスに通ずる。それが、『ウラカン&ラナ』の世界。
 ヒロイン、ラナは異世界タリエルに住む爆乳女。山賊に襲われるわ、強姦されるわでツイてない毎日ばかりを送っていたが、銀髪巨根のウラカンという男と交わると、すべて運勢が好転するという話を聞きつけて、ウラカンとセックスに出かける。相手は、なんと美少年だった。
 この少年を常に侍らせておけば……と考えたラナはウラカンを奪って逃走。かくして、欲望と乳のコミカルファンタジーが幕を開ける。
 画面いっぱいにぱい〜んとオッパイが現れるコマの次には、乳房が揉まれるコマが、その次には乳首を引っ張られるコマが、そして乳首を離されてバチンとふるえるバストのコマが続いていく。瞬間瞬間、能天氣にコミカルタッチに、明るく展開するお気楽ファンタジー乳活劇。
 画面に展開されるは、乳、乳、乳のオンパレード。
 ぼよよ〜んと弾むそのぽよよん感に重点を置いた、よくたわむ爆乳。特有のムッチムチ〜ンの爆乳が、どの頁を開いても、明るく溢れ出してくる。
 セックスシーン自体は、濃密というものではない乳首責めが何コマにも何頁にもわたって描かれているわけではない。
乳揉み・乳吸い・乳首責め・パイズリなどの巨乳フェチプレイが、前戯においては連続2カット以上、挿入中においては1カット以上描かれていた場合に、1回とカウントするという基準で見た場合、
 パイズリ2・乳首責め1・乳揉み1。合計、4
 「オッパイ星人への推奨ランク=巨乳フェチプレイ充実度」は、最低のCランクになってしまうが、巨乳への情熱は本物である。2つあるパイズリのうち、射精しているのは1つしかないが、現時点では、本書は手に入らない。入手できるのは、宇宙篇と合本にしたものである。そしてその合本での評価は、Bランクである。
 そこにあるのは、むしろ、陰湿さとは反対ベクトルの、明るいライトタッチの乳シズムである。セックスのポーズに対して形式化・様式化の匂いを嗅ぎ取ることはできるが、それを新鮮味がないと取るか、望まれた定番と取るかは、読者次第だろう。
 発売された当初は『ラナちゃん危機一髪』との2巻本だったが、現在は、『ウラカン&ラナ』と続編『ラナちゃん危機一髪』を1冊に厳選濃縮還元した『ウラカン&ラナ超絶DX本ッ!』が発売されている。

 ウラカン&ラナ超絶DX本ッ!
 ウラカン&ラナ超絶DX本ッ!
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