『ゴンタンがくるよ』 琴義弓介
●出版 富士美出版
●定価 777円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SAB
●フェチ嗜好 フォルム・乳押しつけ
 

 
REVIEW
『ゴンタンがくるよ』琴義弓介

 1994年作品。
 恐らく、琴義弓介氏初のエロ漫画・単行本。
 名作『触乳』『触乳2』とはうって変わったポップな絵柄。カバーとカバー袖のカラーイラストに、巨乳への偏愛があふれている。
 しかし、本編には乳への愛撫はほとんどない。乳房は大きく豊かに描かれているが、『触乳』ほどの超乳ぶりや、『触乳』ほどの偏執的な愛撫を期待すると、まるで別人のように感じるだろう。ようやく後半に入って、いいパイズリといい乳揉みといい乳押しつけが出てくるが、目立ったフェティシズムはそこまで。
 『触乳』から遡及的に本書を見るのが間違っているのだ。1994年という時代を考えれば、『触乳』的な作品が生まれるにはまだ早かったのである。Cというランクは、非常に失礼なものだ。正直、琴義弓介氏に対して申し訳ない。この評価は、あくまでも巨乳への具体的な責めがあるかという局部的観点からのものであって、全体的評価ではない。
 本書、『ゴンタンがくるよ』は、巨乳の作品ではない。琴義弓介氏の作品である。そういう観点から見なければ、この作品の価値を見誤ることになるだろう。絶版で入手不能な現在では、乳的アイテムというよりコレクターズアイテムと言った方がいいだろう。
 なお、書籍ではなく、ダウンロード形式ならばsyugar.comで『ゴンタンがくるよ』を購入することができる。  

 

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