『Oh-舞Bunny』 草原空貴

●出版 メディアックス
●定価 838円(税別)
●乳シズム ★★★★
●巨乳ランク SA
●フェチ嗜好 フェラチオ・パイズリ・乳揉み
 

 
REVIEW

 1997年12月発売。
 草原空貴氏初単行本。
 「くさはら・くうき」と読む。デビュー作と思えないほど、シャープで美麗な絵柄で、画力も高い。イラスト集めいたものが出されているのもうなずける。
 『Oh-舞Bunny』は、全8話の長編である。他の短編は一切入っていない。1冊まるごとシリーズものだ。
 舞台は新宿歌舞伎町。「Bunny」というバニーコスプレのファッションヘルスの看板娘・舞ちゃんとの物語である。もちろん、架空のお店だ。主人公は舞ちゃんを好きになってしまい、童貞を捧げてしまう。その主人公に対して、舞のライバル葉子が絡んだり、隣のRQヘルスが絡んだり、風俗嬢と主人公との少しコミカルな、そしてエッチなドラマを軸に進んでいくという展開だ。
 ヒロインは全員年上で、全員巨乳。そしてバニーのコスプレ(RQのみレースクイーン)。
 全員年上という構図通り、主人公がイカせまくる物語ではなくて主人公がイカされる物語である。しかも、エッチシーンは、バニーのコスプレかRQのコスプレしかない。泡で洗っているときも、パイズリしているときも、バニーの耳をつけるという徹底ぶりだ。巨乳フェチが一番ではなく、バニーとフェラチオが一番のエロ漫画だ。その手の趣味が好きな人間には、たまらない一冊である。
 巨乳フェチ的には、お話1本につき、2〜4コマほど乳揉みか乳吸いのカットがばらばらっと入る程度。映像的には揉み具合はいい。葉子を後ろから乳揉みする3連続カットのシーンでは、葉子が「もっと強く揉んで……」とおねだりしている。こういう台詞にオッパイ星人は反応してしまう。
 ただ、葉子のシーンは唯一の例外で、乳吸いや乳揉みに対するヒロインの台詞的反応はほとんどない。オッパイ星人としては、「絵」で乳揉みや乳吸いを見せるだけではなく、「台詞」でも、乳揉みや乳吸いに対してのヒロインの反応をきっちり見せてほしいところだ。オッパイ星人は、揉んだり吸ったりしている絵だけではなく、乳責めに対するヒロインの反応(台詞)とのコンビネーションで勃起するのだ。
 パイズリは2回。そのうち1回はパイズリフェラ、もう1回はプライドの高い葉子のパイズリだが、これがいい。泡で主人公の体を洗っている最中に、寝転がった主人公の上にのしかかるようにして、ずりゅずりゅ、ぬるぬると葉子がパイズリしてくれるのだ。お尻側からパイズリを捉えたマニアックなアングルもある。そして、ヒロインが動いたあとは、今度は主人公が馬乗りになってパイズリ、ついに射精するのだ。女性が主体で動いていようと、男性が主体で動いていようと、終始お姉さんに責められている感じのパイズリで、オッパイに責められたい、お姉さんに責められたいという欲望をたっぷりと満たしてくれる。しかも、その量、なんと3頁。2頁あれば充分とされるエロ漫画において、3頁……! こんなパイズリが毎回あればもちろん、最高位のSランク。あと3回あれば間違いなくAランクだった。
 女の子はみんな巨乳だし、オッパイも揉まれているし、凄くいいパイズリだってあるのだけれど、断片的だったり、1回きりだったり、乳責めに対するヒロインの台詞がなかったりする分、評価はBランク。Aランク――とにかくオッパイを責めてほしいという人種、すなわちオッパイ星人にお薦めできるレベル――ではないけれど、オッパイと女性器両方に対して責めてほしいと願う人種、すなわちオッパイ好きにはお薦めできるレベルだ。
 フェティシズム的には、バニーとフェラチオにこだわったエロ漫画だけれど、風俗嬢とのやりとりが気持ちよくて、個人的に凄く好きな一冊である。
 

 Oh!舞Bunny
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