『二次元天女』 わたなべよしまさ
●出版 メディアックス
●定価 825円(税別)
●乳シズム ★★★★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 乳揉み・乳首いじり
 

 
REVIEW

 1993年作品。
 大学時代によく集めたわたなべよしまさ氏。その中でも、最も印象に残ったものが本書だ。
 表題作の「二次元天女」が、いい感じにきている。ちょっと紹介しよう。  

オレ、村上竜也。TVアニメ『ゴッドガンダー』の主役を務める人気声優だ。だが、オレには悩みがある。オレは、『ゴッドガンダー』のヒロイン、牧野さやかを好きになってしまったのだ。究極の二次元コンプレックスというやつか? 悔しいことに、『ゴッドガンダー』のエロ同人誌はない。
 でも、おれはやりたいのだ。牧野さやかと。かといって、エッチ抜きの『ゴッドガンダー』を見ながら抜くわけにもいかない。
 そうだ。牧野さやか役の声優とやればいいのだ! そうすれば、声だけでも牧野さやかと重なるはずだ。
 そう思って彼女を誘ったオレだったのだが、何かが足りない。そこでオレは妙案を思いつき……。

 という次第で展開するお話。声優に恋する子たちの心理を、なんとも皮肉な形で表現している。これはエロであると同時に、ひとつの批判だ。フィギュアの世界に閉じこもるオタク少年を描く「三次元天女」も合わせてご一読を。
 なお、具体的な乳責めに対しては、執拗な特化というのはない。ただ、乳吸いはほとんどなく、パイズリは皆無である。その代わり、乳首いじりとピストン中の乳揉みがある。
 数年ぶりに改めて読み返してみたが、隔世の感を感じた。93年当時なら、この作品は間違いなく四つ星、Aランクだっただろう。13年の間に、巨乳へのフェチ具合はかなり進化=深化したと言える。今から見ると普通の巨乳漫画だが、それでも世に残しておきたい一冊だ。
 

 
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